KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

CATEGORY林芙美子の研究

収穫の秋

夏の初めに書いていた原稿が、 続々と、かたちになりました。 収穫の秋、ですね。 ・『清水正・ドストエフスキー論全集6『悪霊』の世界』 (2012年9月 D文学研究会)の栞にて 「重厚で濃密な批評世界―人間とはいったい 何なの…

サハリン国立総合大学、そして日芸の先生方と

今回のサハリン行の最大の目的は、 サハリン国立総合大学のエレナ先生との打ち合わせ。 こちらは清水先生と窪田先生と私、エレナ先生はアントニーナさんと ともにいらしてくださいました。 林芙美子、そして宮沢賢治もサハリンを訪れています。 この地…

林芙美子とサハリン

インドネシアから戻り、まだ間もないのですが、 本日からサハリンです。 正直、インドネシアのまとめがまだ全然できていなく、 混乱状態ではありますが・・・ 日本から最も近いロシア。 豊富な海の幸で作られるロシア料理はとてもおいしかったです。…

サルプさん宅

小野盛さんのご自宅を猿頃には もう日が暮れ始めており、私たちは急いでトラワスに戻りました。 またまた夜のドライブです。 スマトラのジャングルとは異なり、ここは山間にあるので、 涼しく、危険でもなく、景色も良く、気持ちの良いドライブとなりまし…

残留兵の小野盛さん

皆でランチを食べました。 こういうとき、私はソト・アヤム。 辛くなくておいしいです。 ランチの最中、ジョンさんの友人に会い、 その方が「元日本軍の残留兵に話を聞いてみたらどうか」 とおっしゃり、あれよあれよという間に、トラワスから 二時間…

トラワス再訪

本日は、スラバヤから車で二時間ほど走り、 トラワスへ。 トラワスの田圃。昨年よりも青々としています。 トラワスと林芙美子の関連については、昨年、論文にしました。 今回あ、調査に多大にお世話になった方に、 その報告とさらなる質問をするための…

アイルランガ大学を満喫

講義の後、大学内を見学しました。 といっても、スラバヤの大きな国立大学である アイルランガ大学はとても広く、歩きではとてもみきれません。 キャンパスも市内にいくつかあります。 キャンパス内を走るバス↓ 日芸所沢校舎のバスに似ているような・…

アイルランガ大学で林芙美子の講義

本日はアイルランガ大学で講義をします。 ユニフォームは、アンディ先生のご家族にいただいた バティック! ここでも懲りずに林芙美子の話をしました。 もはや普及活動ですね。 林芙美子が書いた詩「スラバヤの蛍」 を朗読してもらったり、学生さ…

木村一信先生

本日はパダンからジャカルタへ移動、 そしてスラバヤへ向かいます。 実は、スラバヤへの飛行機のチケットが とれていないというトラブルが発生し (レバラン明けの混乱らしいです) ジャカルタでかなりあせりました。 スラバヤでは明日、アイルランガ大…

林芙美子とパダン

林芙美子は昭和18年3月8日にパダンに到着し、 12日にブキティンギに行っているので、5日間、 パダンに滞在したのでしょうか。 パダンのことは「荒野の虹」に 少し書かれています。 この作品の記述と、残されている宿泊券から、 パダンでの宿泊先…

パダンを散歩

今日はどこにも移動せず、 ちょっとたまった仕事をやったり、パダンを散歩したり。 …

パダンに到着 総走行距離1077㎞

ブキティンギを堪能した後、いよいよ最終目的地のパダンに出発します。 車窓を流れる景色もあと少しだと思うと 名残惜しく感じました。 もはや車に乗っているときが一番落ち着く状態なので、 ちょっとさびしい感じです。 もう少しでパダン、というときに…

ドライバーさんたち

さて、今回の旅、重要なのはドライバーさんたちです。 すべてはこの方たちにかかっているといってもいいくらい。 芙美子はパレンバンからスマトラへの道中、ドライバーを 二人つけてましたが、長距離であるため、絶対にそうした ほうがいいのでしょう。 …

「望郷」に描かれるブキティンギの動物園 

「望郷」には、ブキティンギの動物園が描かれます。 作品に書かれているように、今でも動物園は高台にあり、見 晴しがよく、オウムやオラウータンがいます。 ドライバーのヨノさんはとてもこわがりで、 オウムや猿にもびくびくし、おまけに高所恐怖症で…

林芙美子「荒野の虹」「望郷」とブキティンギ

ブキティンギという町、あまり知られていませんが、 涼しくて、本当に良いところです。 昨年来たときに、おとぎの国のようだな、 と思いましたが、なんと林芙美子も「望郷」という 作品の中で、同じことを書いていました。 ちなみに「望郷」という作品は…

本日は316㎞

林芙美子はパレンバンから、ジャンビ―、パダン、 ブキティンギ、そして、メダン、ブラスタギ、アチェ をまわってスマトラ三千キロの旅をしたようですが、 「スマトラ 西風の島」は、パダンに到着する手前で 「未完」となってしまっています。 パレンバ…

TELUK KUALI 村

本日一番苦労したのは、「トロコワリ」村探しです。 芙美子の車のタイヤがパンクし、村人にパンク直しを 手伝ってもらい、村長の家で休ませてもらった、と記述される この村、「トロコワリ」と発音しても誰もわかりません。 もめにもめて、やっとTELU…

ジャンビ―からムアラテボまで

ジャンビ―を出発した芙美子は、まずは「バジュバン」 BAJUBANGを通り、 「モアラタンバレー」MUARA TEMBESIに到着し、 バタンハリーの大河を眺めます。 ちなみに林芙美子の車も六十キロで走行していたようです。 私たちもだい…

「スマトラ 西風の島」 本日は379㎞

「スマトラ 西風の島」は、「改造」昭和十八年六月号に前篇が、 七月号に続扁が掲載され、未完に終わっています。 本日は続扁を走行しましたがとにかく道が悪かった・・・ そしていろいろ怖かった、という言葉に尽きます! 陥没、砂利、そしてと…

ジャンビーに到着

ジャンビーに到着しました。 林芙美子は次のように述べています。 「ジャンビイに着いたのは七時一寸過ぎで、町へはいるなり、 私はその牧歌的な町の姿に吻っとするものを感じた。 スマトラのジャンビイと云う町は生涯忘れがたい。 ジャングルだの、…

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