KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

「樺太への旅」に描かれるもの

林芙美子は「樺太への旅」において、
通過するサハリンの町や風景を描きます。

例えば
「知取の町近くになって、樫保三つ富士という
七、八百米位の三ツに盛りあがった峰が見えました。
品のいい姿です」
という記述がありますが、
これのことでしょうか。

motuhuji.jpg

また、オホーツクの海について芙美子は
「雨もよひのせいか、髪洗粉を流したやうな灰色の海」
と言っています。

oho-tuku.jpg

今日も雨ですが、なるほど、「髪洗粉を流したやう」です。

こんな海の中へ、水着でかけだしたエレナ先生。。。

erenahairu.jpg

寒いのですが、その冷たさがいいとのことです。

白浦(ヴィズモリヤ)の町あたりを通過し、
芙美子はロシア人がパンを売っているのを見ますが、
私はオホーツク海の蟹を売っている人々を見ました。

車を走らすこと、約六時間、ポロナイスク直前で
やっと晴れてきました!

haretekita.jpg

そしていよいよポロナイスク、樺太時代の敷香に入ります。

porotouchaku.jpg

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