KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

塩原温泉・満寿屋取材

校外授業で塩原へ行ったのは、
ちょうど昨年のこの時期だったような気がします。
森田草平と平塚らいてうの
情死未遂事件の足跡を追って、学生たちとやってきたものです。
あのときは急ぎ足の実地調査だったため
やり残したことがあるなあと気になっていました。
そして本日は、純粋に自分の研究のために、
再び、那須塩原へやってまいりました。
目的は、二人が宿泊した旅館「満寿屋」です。
masuya.jpg
これは当時のもの。
塩原温泉は、明治の昔から非常に多くの文人が訪れています。
「満寿屋」はそんな文人たちを受け入れてきた非常に伝統のある
旅館です。
masuyagenzai.jpg
現在の「満寿屋」ロビー。
伝統があり、多くの文学者たちが訪れているにもかかわらず
それを大々的に宣伝文句にしないのが「満寿屋」
である、とおっしゃる女将。
せっかくなので、日帰り入浴もさせていただき、
その後、妙雲寺まで歩きました。
漱石もよく来た妙雲寺。
このころにはあたりもすっかり暗くなり、
昨年と同様、バスの時間を気にしながら帰路へついたのでした。

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