KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

「清水正 ドストエフスキー論全集 第2巻」刊行を祝う

清水正先生の「ドストエフスキー論全集 第2巻」が刊行された。
池袋にて小出版会が行われる。
40年以上、ドストエフスキーの研究に打ち込む清水先生については
「情熱大陸」いや、「世界遺産」のほうだ、という声もちらほら聞かれるほど。
この前などは先生の姿を見て「ナマ清水先生だ!」びっくりされてる方もいたという。
私も清水先生の全貌はまだつかめずにいるが、すごいと思うのは、
ドストエフスキーという巨大な作家と、真正面から、ごく自然につきあっていることだ。
「戦略的な研究」をしている人は多い。この分野はまだ未開拓だから
やればそれなりのポジションが確保できるとか、この作家はまだ手をつけている
人がいないからやりやすいとか・・・・ まさに小手先の戦略だ。
王道ではなく、隙間産業。
賢治とか漱石はもういろんな人がやっているから、もっと人がやっていないものをやれば?
というようなアドバイスは山ほど聞いた。
最近、あまりにもこの手の小手先の「戦略的な研究」が多すぎる気がする。
その点、清水先生のドストエフスキー研究・批評はまったく小手先でない。
王道まっしぐらのその純粋な批評人生に、脱帽です。

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