7Aug
林芙美子は「赤道の下」というエッセイの中で、マルタプウラ川の沿岸や
プラウ(小舟)、そして水上マーケットの風景をについて
次のように書いている。
「一日このプラウの出入りを見ていて飽きることがない。
日本のお伽話に一寸法師が赤い椀の船に乗って箸のかいを
持っている絵があるけれど、こっちでは雨傘ほどもある赤いまんじゅう
傘をすっぽりとかぶって、細くて平べったいプラウを漕いでいる図は
一寸法師の物語のようでもあった。
家は小舎がけのようなそまつなもので、家鴨も鶏も羊も
人間も自然に住んでいてなかなか愉しそうな風情である。
稲の笛をいかだの上でつくっているのは珍しいと思った。」
こうした風景は「ボルネオ・ダイヤ」の中にも描かれている。
この風景をおってみることにした。
今は水上マーケットは早朝にしかやっていないので
出発は朝6時。
まだ暗いなか、プラウに乗ってマルタプウラ川へ。
朝もやが・・・さっき起きたばかりなのでまだ夢の中のよう。
マングローブの茂み。
朝日が昇る。
モハメドさんはお祈りしていた。
水上マーケットについた。
子供が水浴び(マンデー)している。
芙美子もマンデーをした書いているが
私はちょっとマンデーするのは無理・・・
お母さんは川に洗濯へ・・・