KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

昨日、本日と基本的にはホテルにこもる。
面白いホテルなんです。
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私の書斎と化したロビー。
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さて今日は、日本からもってきた仕事と
ウミさんに渡す林芙美子の詩作品の英訳を片付ける。
ボルネオ新聞に掲載された
「雨」「南の雨」「マルタアプラア」について。
(「タキソンの浜」はスルー)
日本語の意味もわからないところがあるので
東京・江古田の清水先生と藤野くんに
調べてもらいながらの作業。
「雨」の訳に苦労する。
以下、「雨」です。
雨   林芙美子
バンジェルに来て夜の雨音を聴く
冷音 冷音ときこゆなり
ながい旅地もかうしてみれば
遥情哀れなるをさとるのみ
稲妻のおどろきに光るを見れば
ごう然と坐れる女の淋しさ
ああ飢寒もなきに痛むこころよ
此旅地すべてとぼしからざれども
などでこの心貧しきよ
歴世の車瞼をよぎる
漠々として哀れなるわがこころ
旅情を惜しむによしなけれども
夜の雨すずろに胸を噛むなり。
「物質的には恵まれてるけど
旅の途上、なんかさびしい、今の君じゃないか、ははは」
と清水先生。やけに東京は楽しそうですね。
そう言われれば・・・としばし芙美子と共鳴する。
インドネシアで購入したノキアのケータイもプリペイドの
料金切れで不通に。連絡不能になりました。
淋しくなったので夕食へ。
ちなみにバンジャルマシンでは、
朝食を食べてラマダンの空気を読んで昼食を抜き、
18時から開くホテルのレストランに駆け込む。
ここ数日の食事です。
サテイはやはりおいしい。(サラダをつけた)
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サテイは7本入りであったが、あまりの辛さに5本でとまる。
シーフードのナシゴレン。
シーフードチャーハンのこと。
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しぼりたてメロンジュースはいつも飲んでた。
果物系はすべておいしい。
アヤム・ゴレン
鶏肉をパリッとあげていておいしい!
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そういえば今日はバンジャルマシン最後の夜。
気づけば雨が・・・
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滞在中、はじめての雨。
芙美子の滞在時は雨季だったので
雨の詩をいくつか残したのだ。
明日は再びジャカルタへ。

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