4May
林芙美子の『哈爾賓散歩』には
次のようにも書かれています。
「日露戦争の跡も見て来たかったのですが、
小心者の私は、戦争があんまり好きぢゃないので、
旅順の二百三高地へはわざと行かないで止めてしまひました。」
日本人にとっては栄光(?)の日露戦争。
現在も旅順は、日本人観光客に人気の場所ですが
芙美子は行かなかったようです。
私は行ってきました!
昔の旅順駅と・・・
現在の旅順駅。↓
旅順には確かに戦跡が多く見られ、
ロシアの大砲が保存されていたりします。
こちらは日露戦争の激戦区、二百三高地。
おみやげ屋さんには、
日本人観光客向けに
いろいろな戦争グッズや満鉄グッズが
ずらりと並びます。
敗戦後、日本人が置き残したものも高値で売られており、
満鉄バッジや「憲兵」と書かれた腕章など、
マニアにはたまらないものばかり。
私が購入したのはこれ↓
昭和14年の「東京朝日新聞」。
林芙美子の連載小説「波濤」が掲載されていました。