KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

林芙美子と戸隠

林芙美子は「戸隠山」という作品の中で、
「長野の駅で降りて善光寺裏から、七曲の
胸突くやうな坂道を登ると、広々とした飯綱原へ出ます。
ここでは様々な小鳥の声が聴かれます。
上を見あげると、白雲高くして嵯峨たりで、雲の去来も
まことに見事です」
と述べています。
私がバスで来たあの道を芙美子は歩いた・・・?
のでしょうか。
また、
「初夏の戸隠は體の芯まで染まつて来るような
鮮やかな緑」
であるとも書いています。
現在もこんな感じ↓
midorimichi.jpg
kamimichi.jpg
戸隠神社 宝光社の奥から続く「神道」。
そして、
「私は何時も宝光社の諏訪といふ房へ泊ります。
宿屋と神官と一緒にした家ですが昔ながらの建物なので
まるで苔の上にゐるような静けさなのです」
と書かれているのが
「お宿 諏訪」なのです。
「諏訪」には、林芙美子のミニギャラリーがあり、
suwatenji.jpg
芙美子の初版本や、芙美子からもらった手紙などが
展示されています。
本日は、「諏訪」のご主人とおかみに、芙美子に関する
様々なお話をうかがうことができました
先々々代のご主人・重雄氏と芙美子がとても気が合っていた、
とのことです。
林芙美子と長野・・・調べれば調べるほど
奥が深い!

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