阿波池田と林芙美子

本日は、朝から小西旅館にて調査。
徳島と林芙美子関連の研究書などを見せてもらったり、
林緑敏氏から寄贈された芙美子単行本の初版を
撮影したり・・・
現在、林芙美子の著書目録を作成中の私たちにとって、
帯がついていたり、美品であったりする小西旅館蔵の資料は
大変貴重なものなのです。
こちらの旅館の先々代主人の叔父・
小西悦助氏との交流を芙美子は「旅人」
という作品に書き、また、悦助氏をモデルとした
小説「めかくし鳳凰」を残しています。

林芙美子と交流があった小西悦助氏。

「旅人」にも描かれる三好橋から吉野川を望む。
そもそも林芙美子は「婦人公論」に連載する
「国土巡礼　扁舟紀行」の取材のために
四国を訪れていました。
「国土巡礼　扁舟紀行」には
阿波池田が「スイスの山の町」のようだと
記されています。

確かに美しいところ。

名物「うだつ」をもつ家々が並ぶ街並み。
阿波池田の町は、町を見下ろせる
山の上に学校群がたっており、
「国土巡礼　扁舟紀行」にもそのことが
描かれています。

高校野球で有名だった池田高校も
見晴しのいい山の上にあります。