KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

ソコロワ山下聖美 文芸研究室

LATEST ENTRIES

「スマトラ 西風の島」

そもそもなぜ私はスマトラを車で横断するかといえば、 林芙美子の作品「スマトラ 西風の島」 を巡るためであるのです。 この作品はパレンバンから途中の村々をまわって ジャンビーへ、そして村々をまわってパダンへ向かう スマトラ紀行なのですが、未完…

林芙美子とパレンバン

林芙美子は南方従軍の際に、スマトラの各地を訪れました。 昭和十八年の三月三日にスラバヤから飛行機でパレンバンに来て、 瑞穂学園で講演などしています。 ここらへんの調査は昨年のブログにも紹介してあります。 それにしても一年ぶりのパレンバンは …

ジャカルタに着きました

本日から9月8日まで、 インドネシアで再び調査の日々を送ります。 日本からジャカルタは約7時間。 到着後、明日からの同行してくれるリンダさんと打ち合わせ。 その後、スーシー先生とブディマン和子先生、 そして今日は旦那様のブディマン氏も一緒に…

堂ヶ島&修善寺

大学の研修旅行、今年は堂ヶ島にて行われました。 海がきれいでした。 解散後、修善寺を散策。 …

昭和館

ここ数日、九段下にある昭和館に通っています。 戦争時期の資料が豊富なここの図書室と映像室で 林芙美子の作品を調査していますが、 次から次に、出てくる、出てくる、新たな作品が・・・ という状態で、いったい芙美子作品の全貌をつかめるの はいつ…

林芙美子と台湾⑦ 大稻?に行こうとして・・・

芙美子のエッセイに登場する大稻?は、 昔の地図だと台北駅周辺にあります。 ここに行きたくて、タクシーに乗りました。 現在だと「迪化街」というところです。 しかし、タクシーの運転手さんはとても親切だったのですが 「進化街」と間違えて、別の街…

林芙美子と台湾⑥ 台北駅周辺

現在の台北駅。 こちらは昭和10年ころの台北駅周辺地図↓ 「鉄道ホテル」と「吾妻」の文字が駅前にあります。 林芙美子が書いているように、確かに、 鉄道ホテルの前に吾妻旅館があったのです。 台北滞在時、芙美子一行はこの吾妻旅館に宿泊し、 …

林芙美子と台湾⑤ 萬華と龍山寺

基降から再び台鉄に乗り、 台北へUターンし、さらに台北から一駅先の 萬華へ。 萬華は古い街で、林芙美子はこの周辺を歩き、 庶民の生活を見て、エッセイに記しています。 ちなみに、昭和十年のここのあたりの地図で 川沿いには「萬華遊郭」の文字…

林芙美子と台湾④ 基降

本日は台鉄の台北駅からスタート。 林芙美子が訪れた台北近郊の町と台北市内に 行ってみることにしました。 各駅電車で一時間ほど、 港町の基降に到着。 当時の芙美子たち一行は、 日本から船で4日ほど揺られ、 基降の港に到着したようです。 …

林芙美子と台湾③ 李文茹先生

淡紅大学の李文茹先生。 李先生は、林芙美子と台湾についての研究に 協力してくださるとのことなので、本日はミーティングを行いました。 ちひろちゃんは飲み物を用意してくれたり・・・ 写真をとってくれたりと、助手として大活躍してくれました。 …

林芙美子と台湾② 淡紅大学

淡紅大学に到着。 広くて自由な大学です。 外国語学院(学部)に到着。 先生の研究室に到着。 迎えてくれたのは、先生と、たまたま日本から来ている 助手(?)の、ちひろちゃん。 ちひろちゃんは「千と千尋の神隠し」 の千尋にそっくり。 …

林芙美子と台湾① 北投

本日から二泊三日で台湾です。 林芙美子研究プロジェクトの打ち合わせと 現地調査を行います。 昼に台湾に到着し、すぐにMRTという 市内を走る電車に乗って淡紅大学へ向かいます。 MRTの切符はコイン。 途中、北投にて下車しました。 北投は…

林芙美子と水木洋子のこと

メディアパーク市川内にある、市川市文学プラザへ。 ここにある、脚本家・水木洋子にあてた 林芙美子の書簡を調査。 水木洋子は、林芙美子も参加した昭和17年から18年にかけての 南方従軍メンバーのうちの一人で、のちに映画化された「浮雲」 の脚…

林芙美子のお盆

本日も林芙美子の姪、福江さんに聞き取り調査。 大学から車で10分ほどのご自宅へ。 芙美子時代から使用しているというお盆だそうです! 林福江さんの聞き取り調査は、 今年11月末発売の「江古田文学」81号 林芙美子特集に掲載予定です。 そうな…

「じゃかるた新聞」蓜島氏の特別講座

ジャーナリズム論Ⅱにて、 「じゃかるた新聞」副編集長、蓜島克彦氏をお招きして 講義をしていただきました。 テーマは「海外で作る日本語メディア~ これからのジャーナリストに求められること」 文芸学科出身でインドネシアで活躍中の蓜島さんのお話…

林芙美子と親不知

直江津を後にし、電車で一時間ほど、 親不知の駅に到着しました! 林芙美子のエッセイ「親不知」には次のように書かれています。 「汽車の窓から見える民家の屋根の上に、 沢庵石のようなおもしが風よけにごろごろ置いてあるのが、 ひどく風雅なものに…

林芙美子『放浪記』と直江津

ゼミ合宿でせっかく新潟にやってきたので、 本日はセミナーハウスのある六日町から電車で 一時間ほどのところにある直江津へやってきました。 直江津の駅前にある林芙美子の碑↓ 直江津は、林芙美子『放浪記』に描かれる土地です。 都会に嫌気がさした…

林芙美子と戸隠

林芙美子は「戸隠山」という作品の中で、 「長野の駅で降りて善光寺裏から、七曲の 胸突くやうな坂道を登ると、広々とした飯綱原へ出ます。 ここでは様々な小鳥の声が聴かれます。 上を見あげると、白雲高くして嵯峨たりで、雲の去来も まことに見事です…

林芙美子が滞在した「お宿 諏訪」

湯田中から電車で長野駅に戻り、 今度はバスに揺られること約一時間。 こんな緑の中をくぐり抜け・・・ 湖や高原を抜けて・・・ 戸隠に到着。 なんだか神秘的なところです。 「お宿 諏訪」はこちら↓ 昭和二十年に昔の宿は焼失してしまいました…

志賀高原ロマン美術館の「わたし林芙美子」展

長野県の上林温泉にある 志賀高原ロマン美術館で 「わたし林芙美子展」が開催されています。 芙美子の作品にもよく登場する湯田中の駅。 ここからタクシーで10分ほどで美術館に到着。 長野と言えば、林芙美子文学館や、 塵表閣、夫・手塚緑敏の実…

さらに記事を表示する

山下聖美の著作