KIYOMI SOKOLOVA-YAMASHITA

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ソコロワ山下聖美 文芸研究室

「スマトラ 西風の島」 本日は379㎞

「スマトラ 西風の島」は、「改造」昭和十八年六月号に前篇が、
七月号に続扁が掲載され、未完に終わっています。
本日は続扁を走行しましたがとにかく道が悪かった・・・
そしていろいろ怖かった、という言葉に尽きます!
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陥没、砂利、そしてときどき横切る家畜・・・
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タイヤの空気が抜けた↓
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ドライバーさん泣かせ、そして私たちも極度に疲労する
道でした。バイクやバスの事故も多発しているようで、
今日だけでも二つみました。
しかし、最も怖いのは両脇のジャングルから飛び出てくる強盗!
だから夜は走れません。
さらに、幽霊が出る話など、ドライバーさんにさんざんこわい話を
聞かされた挙句に本日は掟破りの夜間走行を余儀なくされ・・・
ムアラブンゴという初めて訪れる町にどきどきしながら到着しました。
暗くて町の様子はよくわかりません。
ちなみに林芙美子は「スンゲダレー」(SUNGAIDAREH)で宿をとっていますが、
すごい飛ばし方だと思います。
道も悪く、気分が悪くなって仁丹をなめたという記述もあったりします。
ちなみに芙美子の時代は虎が出てくることを恐れていたようですね。

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